売却の際、希望価格より高く売るために複数の不動産会社に見積もりを取り、査定額が高い会社を選びたいと言う方も多いかと思います。
しかし、不動産の売却査定は査定額が「最も高い会社を選べばいい」というわけではなく、査定額だけで選んでしまうと損をしてしてしまう可能性もあるので、査定のポイントをチェックし検討しましょう!
不動産会社の売却査定額は、依頼する不動産会社によって変わります。
しかしながら不動産会社は全国に店舗がある大手会社から、地元密着の小さなものまで数多くありますが、
どちらも売却査定で確認するポイントは概ね同じです。
1.近隣の物件の取引事例
2.公示価格・路線面
(国が定める土地や価格の標準基準)
3.立地条件
(駅までの距離・生活利便施設などの住環境・周囲の治安状況など)
4.物件の条件
(築年数・間取り・設備等)
査定額は過去の事例や地域相場、周辺の環境から算出されます。
不動産業者の中には、「あえて高い査定額を提示して依頼を受け、徐々に下げていく」という方法を取る会社があります。適正価格から大きくずれた査定額で売り出すと、販売期限の長期化、それに伴う値下げ、そのほかの経費・税金負担など、結果手元に残る金額が少なくなるケースが大半です。
もちろん相場より高く売れることも稀にはありますが、そんないつ売れるかわからない大博打を売主様にさせないようにするのが不動産業者の役割とも言えます。売主様に価格の助言を行う場合はその根拠を示さねばならないと法律で決まっていますので、根拠のない資料や口頭で査定額をいう不動産会社は避けたほうがいいでしょう。「高い査定額を提示する会社」=「高く売ってくれる」という訳ではないのです。